はやたろうにしつもん
おいしそう。シュークリームにしかみえません。
9月に東京都府中市にある小学校で、
れいけんはやたろうを上演させて頂き、
あれから、もう2か月。
運動会も終わったかな。
学芸会、展覧会はこれからかな。
小学校のこどもたちからのお手紙、
たからものです。
じんじんひびきます。音楽のように。
ありがとうございました。
お手紙の中にあった、いくつかのしつもんより。
すぐにしつもんにこたえられなくてごめんなさい。
「つきほたるさんがおはなしをつくったんですか?」
⇒ありがとう。
長野県駒ケ根市(ながのけんこまがねし)にある、
光前寺(こうぜんじ)というお寺には、700年くらい前からつたわっている、
「霊犬早太郎」という昔話があります。
その昔話をもとに、構成(こうせい)や脚本(きゃくほん)をつくって、
「れいけんはやたろう」は生まれました。
「なんでばけものははやたろうをこわがっていたのでしょう?」
⇒ばけものは遠州見付(えんしゅうみつけ)という現在の、
静岡県磐田市(しずおかけんいわたし)に居たと伝えらています。
ばけものたちは自分たちより強いものは居ないと思っていたのに、
風のようにはやく走り、クマやイノシシにも負けない強さ、
そしてこころのやさしい強さをもつ早太郎のうわさは、
長野県の山や谷、天竜川(てんりゅうがわ)をとびこえて、
静岡県にまで、つたわっていたのかもしれませんね。
「はやたろうとばけものがたたかっているとき、みんながもし、
「がんばれ!」と言わなかったらどうなってたのですか?」
⇒あのとき、がんばれ!と応援してくれてありがとう!
はやたろうは、みんなから「がんばれ!」と言ってくれて、
とてもうれしいし、ばけものをやっつける力になったと思います。
ことばにならない「がんばれ!」という気持ちも、
はやたろうは気づいていると思うから、ことばになっていなくても、
ばけものをやっつける力になっていると思います。
毎日のくらしのなかでは、
ことばがあったほうがいいかなとおもうときもあるかな。
ありがとう。とか。きをつけてね。とか。ごめんなさい。とか。
「はやたろうはさいごはどうなったのですか?」
⇒おぉっ、むずかしい・・・しつもん・・・ですね。
霊犬になったはやたろうはばけものたちとたたかったあと、
さいごのさいごの力をふりしぼって、
長野県の光前寺にある和尚(おしょう)さんのところに、
帰ってきました。
もし、私がはやたろうだったら、どうしていたかな・・・。
和尚さんはどんな気持ちだったかな・・・。
今は、長野県の光前寺と静岡県の見付天神社に、
霊犬早太郎の銅像があります。
静岡県ではしっぺい太郎とも呼ばれて親しまれています。
どうかな。
こたえられているかな。
「ぼくは、またはやたろうにあいたいです。」
ことばがじんじんしています。
たくさんおてがみ本当にありがとうございました。